「宙」「想」「流」「航海(Voyage)」
- Yuta Ichikawa
- 3月31日
- 読了時間: 3分
更新日:4月10日

主にヨーロッパにて、自らがデザインを手がける化粧筆の販売や、
日本の伝統工芸の魅力を自身のメディアで発信するなど幅広く活動されている、
スイス在住のSonia.Gさんによる熊野筆工房「竹宝堂」コラボレーションシリーズ
「航海 / Voyage」と、化粧筆ロゴデザイン「宙」「想」「流」を
書かせていただきました!
それぞれの筆に込められた想いを「書」に
きっかけは、大学時代から大変お世話になっている
「竹宝堂」の竹森さんにご紹介いただいたことでした。
竹森さんとはずっと仲良くさせていただいていて、
書きたいこともたくさんあるのでまた別の機会に記事にまとめるつもりです!
竹宝堂様の商品ロゴもいくつかご依頼いただいています!
※詳しくはコメント欄まで!
慣れない英語でのやりとりにドキドキワクワクしながら、
まずはそれぞれの筆の名称決定から携わらせていただきました。
ご依頼いただいたのは、3種類の筆の名称とロゴデザイン。

左から順に
①顔全体に用いる大きめの筆。
②顔の立体感を作るのに最適な筆。
③目元に用いるアイシャドウ用の筆。
Soniaさんはそれぞれに
①の筆には「Flow a Story 物語の流れ」「Endless Possibilities 無限の可能性」
②の筆には「The Beauty Architect 美の建築家」
③の筆には「A Master’s Journey 職人の旅」
といった想いを込めていて、今回のSoniaさんと竹宝堂さんの出会いから
コラボに至るまでのストーリーを伺いました。
Soniaさんは、日本の筆職人さんたちにとてもリスペクトを抱いていて、
日本の職人による技を世界に届けたいという純粋な想いを持っていました。
その想いに共感し、素直に応え、また表現するべく、私が導いた名称が
「宙」「想」「流」でした。
「宙」は、顔に広く使う筆ということで、広く宇宙を創造するように、
メイクをきっかけに物語を生み出せたらいいなという想いを込めて。
「想」は、顔の細部に用いる筆ということと、「美の建築家」という
Soniaさんの提案もお借りして、職人さんの想いを形にするイメージで。
「流」は、目元のアイシャドウを、清流に乗せるように軽やかに。
筆の持ち手に刻印されるとあって、通常のロゴデザインよりもはっきりと、
かつ存在感を強めたデザインにする必要があり、
熊野筆職人の方々にも試行錯誤を重ねていただいて、実現することができました…!
Soniaさんは、ブロガーとしても活動されており、
この「Voyage」シリーズについて魅力たっぷりに記事にまとめられています!
Soniaさんの記事「SONIA G. BY TESSHYU : THE VOYAGE SET」
よかったら、ぜひご覧になってみてください!
Soniaさん来日!コラボシリーズ完成!
ご依頼いただいてから長らくオンラインにてやり取りしていましたが、
コロナ禍が明け、Soniaさんが来日されるとのことで、東京で会うことができました!
相変わらず英会話は不安だらけでしたが、Soniaさんも丁寧に汲み取ってくださり、
気づけば2時間半近くお喋りしていました…!

実際に会って改めて、熊野筆とのコラボシリーズへの想いを伺い、
また新たに、シリーズ全体の名称もその場で決めたいとのことで、
実はこの時に「Voyage(航海)」というシリーズ名が決定しました。

Soniaさんは度々、熊野筆との出会いや物語を「journey」と表現していたことと、
竹宝堂の会長でもある 筆司・鉄舟氏へのリスペクトのお話をたくさんされていたので、
「舟」の字が入り、かつ「旅」の要素を含めて、提案させていただきました。
その場での提案でしたが、非常に喜んでくれたその表情が印象的でした。
言語が違えど、想いを共有して互いに心をあらわにして、
そこから作品が誕生する瞬間はかけがえのない時間でした。
Soniaさん、この度はありがとうございました!
最後までご覧いただきありがとうございます!!
ぜひ、お気軽に感想や質問など、コメントお待ちしてます!
※悪質と思われるコメントに関しては、然るべき対応をとらせていただきます🙏
竹森さんの工房「竹宝堂」のHPはこちら!
「禅」シリーズの商品ロゴを担当させていただいています。
https://www.chikuhodo.com/product/ze.html