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更新日:4月8日


つつむ / tsutsumu     


2024年7月、京都での個展「心悸」にて展示した作品。



 

観る人の心を、優しく包み込むような作品に。

私が「包」に込めた想いです。



淡い墨でじんわりと。それでいて時折安心できるような。


そんなイメージで書き上げました。



「抱」「胞」「泡」など、なんとなく丸く、そしてやわらかな漢字に使われることの多い「包」。



今まで自分が出逢ってきた人のあたたかさや優しさを思い出しながら、


一滴の水からゆったりと墨を磨り、筆を進めてみました。





展示では、会場の庭園を背景に、まさにお庭の緑に包まれるようなイメージで飾りました。



京都ということで、海外のお客様も展示をご覧いただき、漢字は読めないながらも、


筆運びと墨の色から、私が「包」に込めた意味合いを


読み取ってくださったことがとても嬉しく、印象的でした。




 
身も、心も、リラックス。

そんな「包」をお迎えいただいたのは、東京・狛江で整体院「ひな整体」を営む大出さん。




初めてお会いした日から、とにかくお人柄が素敵で、


地元が近いことも相俟ってとても仲良くさせていただき、


私の個展にも度々足を運んで下さっていました。




普段から、趣味やご家族のことなど、プライベートなことは


よく話していましたが、改めて考えると、お仕事については


そんなにお話できてないなと思い、作品をお渡しする時に


せっかくなので、大出さんのお仕事へのこだわりについて


お伺いしてみました。




「僕は身体への施術はもちろん、脳の緊張をほぐして心を軽くすることで

身体の内側から元気にしていくんです。」



「だから、市川さんの作品は以前からお迎えしたいなと思ってたんだけど、

特にこの「包」を観た時からうちにぴったりだと思って!」



と、大出さんらしい爽やかな笑顔で語ってくれました。



こうして、書を通じて互いに想いをやりとりできることが何より嬉しいですし、


誰かの物語のささやかな1ページに、私の書作品が刻まれることが、書のやりがいでもあります。




患者さんへの想いがとにかくあたたかい大出さんの空間に飾っていただき、


おかげさまで、患者さんにもご好評とのこと…!




作品に込めた想いが、お迎えいただいたお客様だけでなく


お客様の大切な人にも伝わるというのも、書の魅力のひとつなのかもしれませんね。






 
 
 

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書家 市川 雄大 Yuta Ichikawa

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